RIZINの初参戦から、どちらかというとハードな道のりを歩んできた大雅選手。
K-1の頃から彼の強さを知っているだけに、ファンとして何とかスッキリした勝ち星を挙げてほしいと、いつも心から願っています。
そして今回の対戦相手の原口選手は、大雅選手がRIZINで初対決した選手。
原点回帰、この原口戦で結果を残して、さらなる高みを目指していってほしいと思っていました。
ただ結論から言うと、原口選手、とんでもなく強かったですね。
終始横綱相撲というか、テクニックやパワー、すべての面で大雅選手を圧倒していました。
しかし、これで終わりなわけではありません。大雅選手は「必ず強くなってくる」と、前向きな言葉を残してくれました。
またいつの日か、勝ち星を挙げて、満面の笑みでリングに佇む大雅選手を見てみたいです。
矢地祐介 対 ホベルト・サトシ・ソウザの感想など
いまのMMAの原型をなす、第一回アルティメット大会が開催されたのが、今から27年前です。
この時期、総合で勝つというセオリーはまだ形として定まっていませんでしたが、唯一グレイシー柔術のみ、この部分がしっかり体系化されていました。
相手の膝をけりながら前進、タックル、マウント。このシンプルな流れでしたが、何も知らない対戦相手達は次々とその術中にはまっていきます。
そして今回の矢地ソウザ戦ではこの原型を彷彿とさせる闘いが見られました。
驚いたのはソウザ選手のマウントキープのバランス。まるでヒクソンのように、上体を保ちつつ、的確にパウンドを入れていきます。
ホント別格のような戦いぶりは、この日の大会のベストバウトでしたね。
また次回のソウザ選手の試合が楽しみです。
朝倉海 対 扇久保博正の感想など
待ちに待ったRIZINの新大会、22と23が開催されました。
いつもより少し割高でしたが、管理人はスカパー!の生中継で観戦しました。
期待のカードはやはり23のメインの朝倉海 対 扇久保博正。
試合前若干元気のないように見えた朝倉海選手。一方扇久保選手は向こう意気漲るというか、覚悟のほどが伝わってきました。
また直前の入場でもこの両者の印象は変わらず。はたしてどうなるのかと思っていましたが、
試合は全局面で朝倉海選手が圧倒。
立ち技でも自分の距離を保ちつつ、的確にヒットさせていきます。また差し合いでも体幹の強さを活かし、ほとんどテイクダウンさせませんでした。
徐々にそして確実に扇久保選手が削られていっている印象。
そして打撃の畳みかけで見事海選手がKO勝利をものにしました。
やっぱり強いですね。これで年末、一年越しの朝倉海×堀口恭司が俄然楽しみになってきました!
プライドとDREAMの比較。そしてRIZINへ。
この前、総合格闘技団体のDREAMを振り返る番組を見ていたら、青木選手が「DREAMは比較対象としてつねにプライドと比べられていた」と話していました。
なるほどと思いながら聞いていると、今度はたしか佐藤Dが「RIZINはもうプライドとは比較されてない。プライド知らないお客さんがほとんど」と話されていて、こちらもなるほどと思ったんですね。
自分なんかはそれこそ80年代後半から格闘技界を見てますので、ずっと物語は地続きなのですが、若いファンはそうじゃないですからね。
自分が力道山の時代はほとんど知らないので意識しなかったのと同じようなことなのかもしれません。
ただ自分としてはどうしてもまた昔の頃の熱狂を感じてみたいというか、これからさらに格闘技界が盛り上がってほしいなと思っています。
RIZINも今回の大会、そして秋にも予定されているようなので楽しみですね☆
総合格闘技(MMA)が日本に根付いたプロセス
日本国内のMMAの系譜をたどると、アントニオ猪木×モハメド・アリの異種格闘技戦があり、そして格闘技をプロレスファン層に認知させたUWFがあり、さらに競技化を推し進めたリングスやパンクラスがあります。
これが80年代から90年代ですね。
そして2000年に入ると、現行のMMAルールが整備されたプライドが隆盛を誇ります。またそれからしばらく経過し、ヒーローズと合流し、今度はドリームという団体となります。
さらに2010年代半ばに現在のRIZINがスタートしました。
これらの各時代、それぞれの時期に様々な試行錯誤が行われ、現在に至るわけですが、自分が一番熱を持って応援したのは90年代だったと思います。
もちろん今の格闘技もめちゃくちゃ面白いですし、それを否定するわけではありません。
ただ格闘技界やその時の自分の状況など、色んなことを加味すると、90年代はとても濃かったなと思うのです。
そして今、またその格闘技熱が自分の中で再燃しています。
今回のRIZIN22と23、是非盛り上がってほしいですね。